2021プロ野球ドラフト会議(10/11)。阪神のドラフトを考える※最終版改

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 今年もドラフト会議の季節となりました。例年より早めの10月11日。オリンピックによる中断もはさみましたので、まだペナントレース開催中のドラフト会議です。当日前夜の記事を編集している現在は目下首位攻防天王山。また、コロナの影響もあり各大学秋季リーグが始まってすぐというタイミングでもあります。そういうこともあってか、前日までの1位公表は西武の隅田知一郎、ソフトバンクの風間球打の2人にとどまっています。ウェーバー順は本番1日前の順位で決まり、2位指名はセ・リーグの下位から始まります。
 今年のドラフトは、数年前から注目していたという選手が少なくて、そのせいで迷ってこの記事も何度も改変を加える始末でしたが、あくまでこんな順位で指名できたらいいなを前提に、各順位4人前後で阪神に希望するドラフトを書いてみました。




2021年ドラフト注目候補※表クリックで再生


高校 大学 社会人
1位 風間球打 投右 明桜 183-81 ブライト健太 外右 上武大 184-84 山田龍聖 投左 JR東 182-80
2位 松川虎生 捕右 市和歌山 178-98 野口智哉 遊左 関西大 181-83 水野達稀 遊左 JR四国 171-75
達孝太 投右 天理 193-85
3位 木村大成 投左 北海 180-76 三浦銀二 投右 法政大 175-80 嘉陽宗一郎 投右 トヨタ 187-87
羽田慎之介 投左 八王子 192-87 安田悠馬 捕左 愛知大 185-105
4位 田中楓基 投右 旭川実業 180-78 三浦瑞樹 投左 東北福祉 173-78
5位 川村啓真 外左 國學院大 172-78 豊田寛 外右 日立製作 177-83
大内信之助 遊左 JPアセット証券 168-68
6位 竹山日向 投右 享栄 182-85 山本晃大 投左 関学大 185-78 三宮舜 投左 明治安田 175-75
秋山正雲 投左 二松学舎 170-75 長谷川威展 投左 金沢学院 178-81

指名例

 1位 風間球打 ※外れ→ブライト健太,山田龍聖
 2位 野口智哉,松川虎生,水野達稀,達孝太
 3位 嘉陽宗一郎,木村大成,三浦銀二,羽田慎之介,安田悠馬
 4位 三浦瑞樹,田中楓基
 5位 豊田寛,川村啓真,大内信之助
 6位 竹山日向,秋山正雲,三宮舜,山本晃大,長谷川威展

感想

1位・・・今年はBIG3(小園、風間、森木)を筆頭に高校生投手が数質ともに目立ちます。大社ではまず隅田が目玉となるでしょう。他の1位候補には注目は高くても実績が乏しかったり、故障を抱えている等の選手も目立ちます。そんな中でも最後までアピールを続けた前述の目玉たちから1位入札は選びました。風間球打投手はスアレス投手のように素晴らしい直球を持っていますし、角度は野茂投手のようです。伸びしろにも期待があり、とにかく魅力的な選手です。外れ1位に挙げたブライト健太選手は大学4年の春までの実績が乏しく、秋もスタメンを外れるなどとても不安定でやきもきするのですが(笑) 大学選手権で見せた打撃は偶然とは思えない内容で、飛距離も脚力にも確かなものがあります。阪神としては外野陣のテコ入れにも期待したいところです。山田龍聖投手は社会人ではまだ目立った実績はないものの、井川慶を思わせる直球の球威とチェンジアップのキレが素晴らしいです。安定感が増せば末恐ろしい存在です。

2位・・・2位には阪神の今後を考えてやはり野手を狙っていって欲しいという思いを反映させました。野口智哉選手は関大でずっと4番を勤めてきた選手です。強肩も魅力です。昨年の佐藤輝明に続き関西大学野球の顔を指名して欲しい気持ちもあります。松川虎生捕手は梅野選手のような柔らかい打撃をしています。最近のプロ野球は下位指名の捕手が1軍マスクを被る例が増え、将来像の描きにくい高校生捕手の上位指名などは殆ど見なくなりましたが、打てる捕手の魅力は健在です。水野達稀選手は小柄ではありますが技術も高く強打者のような打撃も出来る選手です。野口選手同様に二遊間の打撃の底上げを図るのに適した選手と言えそうです。達孝太投手は夏こそ良い結果は残せませんでしたが、選抜で見せた投球は素晴らしかったので、2位で投手を狙うなら真っ先に注目しておきたい投手です。身長の高さも魅力ですが、指先の器用さも感じる投球をします。

3位・・・嘉陽宗一郎投手は今すぐ中継ぎに加えたいくらいの球威を誇る右の即戦力候補です。今年の阪神は継投に失敗する場面多く見ましたので、中継ぎ強化も必須の項目となっていることでしょう。木村大成投手は左打者が思わず腰を引くスライダーが凄いです。球速もあり先発でも中継ぎでも大成できそうです。三浦銀二投手は投球も容姿も仕草も桑田真澄に似ているところがありまして、当然良い投手なんですが、巨人で投げる姿を見るのも癪なので(笑) 先発も中継ぎも両方できると思います。羽田慎之介投手はしっかりした映像でみたことはないのですが、内野席の映像でもド迫力が伝わってきます。左打者の嫌がりそうな角度も魅力。怪我の状況も気になりますが投資したい投手です。安田悠馬選手は地方の大学2部リーグの選手で、やはり実績は乏しく、センターカメラの映像も見れていないのですが、青ゴジラというくらい飛距離が出るようです。タイプ的には茂木栄五郎選手などと打ち方が似てるようですし、喋ると本当に松井秀喜に似てるので(笑) プロでも期待してみたい選手です。

4位・・・三浦瑞樹投手は球速はさほどですが伊藤将司投手のように実戦向きな投手です。来年中継ぎで起用できそうな投手を2人、内左腕を1人以上は確保したいところですね。田中楓基投手は最後の大会こそ打ち込まれましたが球威も変化球も高校生離れしたところがあります。木村投手とは北海道でしのぎを削ったライバル同士です。

5位・・・阪神の外野手(特に両翼)はペナント終盤大失速をしています。内野手のコンバートも一案ですが、外野手にも注目したい候補がいます。豊田寛選手はアマチュアでは高いレベルで安定した成績を残し、走塁意識も高くうってつけの即戦力外野手です。打撃では川村啓真選手は井端弘和さんも注目する鋭いスイングから放たれるホームランの飛距離に可能性を感じます。大内信之助選手は「走る証券マン」の異名を持つ走守に長けた選手です。レギュラーとしても控えとしても活躍が期待できそうな選手です。

6位・・・育成指名も含めて検討して欲しい候補です。竹山日向投手は今年の高校投手の中でも特筆すべき速球派投手です。高い伸びしろも感じます。秋山正雲投手は既に安定した投球ができる投手で、川上憲伸さんも高い技術力に注目していました。三宮舜投手は年齢的に現実的ではないかもしれませんが、'20都市対抗で見せた5者連続三振など左打者はこりゃ打てんわ!と思わせる投手です。山本晃大投手は実績も乏しく、粗いところのある選手ですが、身体の大きさと直球、チェンジアップのキレに将来性を感じる投手です。長谷川威展投手は制球には大きな課題がありますが左打者キラーとしての魅力を感じます。

総括

 今年は投手の候補は多く、高校投手でも150キロを越す投手が当然のようにいて、レベルが高まると同時に、一昔前の感覚とは価値基準も変わり、より実践的な投手に目が行くようになりました。球威がある投手や技術力の高い投手、高いレベルで多彩な候補が揃っていて悩みました。阪神としては先発投手はもちろんのこと、ここぞの場面で投げれる左キラーなど、臨機応変な継投のできる戦力の必要性を感じます。野手の候補は比較的少ない印象ですが、阪神としては継続して補強し続けたいところです。今季は殆どを同じレギュラーで戦うシーズンとなっており、不調でも代わりの用意できない層の薄さが気になっtていました。ヤクルトに捲られたのもその結果と感じます。各ポジションで控えの底上げは必須でしょう。そうした希望を含んだドラフトの希望とさせていただきました。
 今年も候補の皆様のご多幸を祈り、ドラフト会議の行く末を楽しみにしております!以上。

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