Amazonプライムのおすすめ映画10選【'21 ゴールデンウイーク】



1.裏切りのサーカス

 東西冷戦時代のスパイの情報戦を描いた硬派な作品です。普通に見るとストーリーはおろか登場人物の識別も難しいかもしれませんが、解説サイトで理解しながら見ると、奥の深さを感じられると思います。原作の小説を読めばより理解が深まるでしょう。居間でじっくり見るのに適した作品と言えそうです。

2. コクソン

 韓国映画です。死体や化物や儀式など濃厚な味付けで、段々と引き込まれる作品です。とにかく登場する主要キャラクターが謎に包まれており、宗教的なシンボル表現が多く使われているのは確かなようですが、解説サイトの解釈もばらばら。自分なりの解釈を見つけてみるのが面白い作品かもしれません。

3.ココシリ

 中国チベットの映画です。海抜4700mのココシリを舞台とした、ドキュメンタリーのような硬派な作品です。実話に基づくストーリーに加えて、監督が「筆舌に尽くしがたい過酷なもの(引用元)」と語るほどの撮影の結果、真に迫る作品に仕上がっていると思います。2004年の作品ですが、地域性をとらえた世界観と、表現力の高さは今の中国映画にも通じるものがあります。なおココシリは2017年に世界自然遺産に登録されました。

4.ニノチカ

 1939年作品。エルンスト・ルビッチ監督にビリー・ワイルダーらが脚本参加し、「笑わない女優」グレタ・ガルボが出演。資本主義と共産主義を対比させた恋愛コメディ。資本主義目線で風刺を効かせたプロパガンダ的要素もありながらも、決して硬い映画ではなく、巨匠の演出と名優の演技を堪能しながら時代背景を味わえる作品だと思います。

5.舟を編む 

 素朴で鑑賞後も爽やかな気分になる映画です。特筆すべきは辞書編纂の仕事に焦点を当てたところで、子供にとっては将来の仕事や言葉の表現について考えるきっかけになりそうな、家族で観るのに適した映画だと思います。

6.花とアリス殺人事件

 アニメ映画です。実写映画「花とアリス」の前日譚的な映画ですが、そちらを見ていなくても楽しめる映画です。ロストスコープ(Wikipedia)という技術を使ったアニメとしても有名。不可解な出来事にはじまり次へ次へと展開が気になる展開が気持ち良いです。


7.クローズド・ノート 

 恋愛映画です。ドロドロしておらず家族でも見やすい作品です。現在と過去を行き来しますが見づらさはなく、素朴さを感じさせながらも映像表現にも工夫を凝らした作品です。舞台挨拶で沢尻エリカさんが不機嫌になったことでも有名な映画です笑


8.カサブランカ

 1942年製作のプロパガンダ的要素を含んだ映画です。説明不要の有名映画ですが、時代背景だけ書いておきます。当時欧州の国々に侵略していたナチスから逃れるために、まず仏領モロッコのカサブランカへ渡り、そこから中立国ポルトガルのリスボンへ脱出し、そこからアメリカへと亡命するというルートがあったようです。フランスはナチスドイツが侵略済みですから、カサブランカにはドイツ兵と亡命したい人々が混在していました。そんな背景の作品ですが、この映画の出演者にも実際ナチスから逃れ亡命した俳優が複数いるそうで、ドイツ少佐役のコンラート・ファイトなどはドイツ人でありながらイギリスへ亡命したごりごりの反ナチスだったみたいです。


9.EAST MEETS WEST

 アマプラに多くある岡本喜八監督作品の一つです。咸臨丸でアメリカへ渡った水戸藩士と甲賀忍者が活躍する西部劇。設定が既に面白いのですが、真田広之さんの殺陣に竹中直人さんの強烈なキャラクターを堪能できる、娯楽性たっぷりの作品です。


10. ラヂオの時間

 三谷幸喜初監督作品です。ラジオドラマの生放送番組が舞台のコメディ。序盤からスタジオ内のカメラの長回しで登場人物の交錯する様子がよく表れているのは、後の作品にもつながる三谷幸喜監督らしい演出です。アマプラにいくつかある作品の中でも初めて見る方にお勧めしたい作品です。

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